今回は、学生や主婦に人気のアルバイト「シール貼り」について詳しく紹介します。シール貼りは表に出る仕事ではないのでその実態が分かりにくく、やってみたいと思っても不安な部分が多いですよね。
こちらの記事を参考にすれば、シール貼りのメリットやデメリット、向いている人はどんな人なのかを知れるので、安心してシール貼りの仕事を始められます。
シール貼りのお仕事内容
シール貼りの仕事は「軽作業」のカテゴリに分けられます。軽作業のひとつとして勤務時間の一部でシール貼りを行う場合と、シール貼りだけを専門に行う場合がありますが、具体的には以下のような製品を扱います。
・商品の値札やバーコード
・手封筒やダイレクトメールの宛名や広告
・化粧品のパッケージやバーコード、成分表
・ケーキやお菓子の表示、ラベル、ロゴ
・雑貨や洋服のタグ
・書籍などの訂正シール
基本的には繰り返しひとつの製品に対してシールを貼る仕事ですが、現場によってはできあがった商品を箱詰めしたり出荷準備をしたりなど、ほかの軽作業の仕事をあわせて行う場合もあります。
また、シール貼りには大きく分けて2つの働き方があります。
1つは工場や物流の現場へ行って集団で作業するタイプ。
早朝や深夜でも働けたり短期でも働けたりするため学生に人気です。
もう1つは、在宅で行う内職です。
自宅で自分の都合に合わせて空き時間などでできるため、主婦やシニア層に人気となっています。
シール貼りはいずれの場合も単純な作業を繰り返し行う仕事で、人と関わったり臨機応変さが求められたりすることは少なく、簡単な作業を数多くこなすことが重視されます。
事務とシール貼りの違いは?
軽作業としてのシール貼りの勤務時間内は、延々とシールを貼るだけの作業を繰り返します。
事務でもシール貼りをすることがあります。
事務の仕事でシール貼りをする場合は、オフィスワークの一環として行うことが多く、シール貼り自体の作業量は多くないことがほとんどです。
電話や顧客対応、データ入力や書類の管理などを行いながらはがきや封筒に宛名を貼ったり商品にタグをつけたりなど、事務の仕事に必要な作業の一部としてシール貼りを行います。
稀に「シール貼りの求人で応募したが、現場に行ってみたら事務の仕事だった」というケースがあるので、募集要項をしっかりと確認したり問い合わせたりすることをおすすめします。
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また、事務とシール貼りの仕事では、仕事をする場所も変わります。シール貼りなどの軽作業の場合は工場や物流の倉庫で行うことが多く、現場によっては寒すぎたり暑すぎたりする厳しい環境で、長時間立ちっぱなしで仕事をしなければいけません。
一方の事務は、冷暖房完備の快適なオフィスで座りながら働ける場合が多いです。軽作業であるシール貼りと、オフィスワークである事務の仕事は働く環境が大きく異なり、仕事内容にも差があります。
事務とシール貼りの仕事は、簡単な作業を繰り返すという意味では似ていますが、シール貼りの作業そのものの比率と作業環境に大きな違いがあるのです。
勤務時間や時給は?
シール貼りの仕事は、アルバイトと在宅ワークでは給料が大きく異なります。
1.工場などに行って作業する
・・・時給
2.家で行う内職
・・・こなした数だけお金がもらえる出来高制
このように、アルバイトで工場などに行って作業する場合は作業した数に限らず、働いた時間に応じて給与がもらえます。一方の内職は、シールを1枚貼るごとにいくらと決まっているので、作業量が増えるほどもらえる給与が高くなるのです。
アルバイトの場合は時給が800円~1,000円が相場となっております。1日8時間働くケースが多く、1日の中でも早朝や深夜、夜中の仕事も多くあります。
長期の契約だけでなく1日だけ(業法に基づく規定あり)や1週間だけ、週に2日だけなどの短期の募集も豊富なので、兼業ワーカーや学生に人気です。
短期での仕事の場合は、給与の日払いや週払いに対応している企業も多いので、急にお金が必要だという人も多く働いてます。
一方の在宅ワークは、時給ではなく作業した数に応じて給与が決まる「出来高制」です。
シール1枚につき0.2円~1円前後が相場です。1時間で500個こなすと100円~500円ほどの収入になります。
時給に換算してしまうとアルバイトより低くなりますが、家で空いた時間にできるため子育て中の主婦や退職したシニアに人気です。
勤務時間は、納期に間に合えば自分で決められるという自由さはありますが、場合によっては徹夜で作業しなければならないこともあるでしょう。
必要な資格は?
シール貼りの仕事に資格は必要ないので、すぐに始められます。作業自体もシールを決められた場所に貼っていくというシンプルなものなので、未経験や社会経験の少ない学生でも心配いりません。事前に用意するものは動きやすく季節に応じた服装だけで、パソコンも必要ありません。
ただし、在宅ワークの場合は商品を受け取ったり納品したりするのに車があると便利です。
クライアントによっては宅配便で対応してくれるところもありますが、送料を自分で負担しなければならない場合が多いので、事前に確認しましょう。
また、家で作業をする際には子供に触られたりパーツがなくなったりしないように、作業専用のスペースを用意するのがおすすめです。商品を保管するだけで大きなスペースが必要ですし、収納スペースや作業環境を整えることで効率よく作業できます。
シール貼りの仕事は、工場などでのアルバイトでも在宅ワークでも特別な資格や能力は必要なく、力仕事もないので体力に自信のない女性でも気軽にできる仕事です。
シール貼りのアルバイトのメリット
シール貼りのアルバイトは、力仕事がないのがメリットです。軽作業の一環として荷物を運ぶことはあっても、シールを貼るのがメインの仕事なので重労働はほとんどないと考えてよいでしょう。
同じ作業をひたすら繰り返す仕事なので、黙々と一人で作業するのが得意な人には快適な環境です。仕事中の人との関わりを減らせるため、人間関係の煩わしさやストレスを最低限に抑えられるのもメリットだといえます。
作業は基本的に私服ででき、髪型や髪の色を気にする必要もありません。深夜や早朝でも働けるため、本業が他にある人や学業がある人でも働けますし、短期で集中してお金を稼ぐことも可能です。長期契約はもちろん短期や1日のみ(業法に基づく規定あり)、週に2~3日のみなど自分の予定を優先して働けるのが特徴です。
シール貼りのアルバイトは1年を通して求人が出ており、思い立ったときに働きやすいです。
在宅の場合は自分で作業時間を決められたり、家で仕事できたりするというメリットがあるため、子供の面倒を見ながら働くことを望む人に最適だといえるでしょう。資格が必要ないことで、社会経験がない人やブランクがある人でも働きやすく、お小遣い稼ぎにも適しています。
シール貼りのアルバイトのデメリット
在宅で行うシール貼りの仕事を時給換算すると、アルバイトに比べて時給が低くなるというデメリットがあります。しかし、在宅で働けるというメリットは大きいため、どちらが自分に合っているかを選ぶことが大切です。
在宅の場合は、テキパキと作業しないと納期に間に合わなかったり自分の都合で作業時間が押したりするなど予定通りに行かないこともあり、こなした作業分した分が給与となるので収入が安定しません。単価が安いので、短時間で数多くこなせるようになるまでは稼ぎにくいでしょう。
シール貼りの作業は、簡単で単純な仕事を延々と繰り返す仕事なので、変化がなくて飽きてしまいます。長時間立ちっぱなしで同じ作業を繰り返すので、時間の経過が遅く感じたり足だけが疲れたりするなど辛いこともあるでしょう。
それでも、職場によってはノルマがあるのでダラダラと作業するわけにはいきません。勤務態度や成績が悪いと、社員に怒られたり残業をしたりする場合もあるのです。
シール貼りを始めとする軽作業は、同じ作業ばかりで飽きたりスキルが身につかなかったりするのがデメリットです。
飽きたり成長が見込めなかったりするとモチベーションが上がらず、仕事が楽しめずに時間が過ぎるのを待つだけになります。工場などでは夏は暑くて冬は寒いという厳しい環境で働かなければなりません。
このようなデメリットがあるからこそ、自分で働き方を工夫して苦痛を感じないようにする必要があります。
あなたは向いている?向いていない?
シール貼りは頭を使って臨機応変に対応したり、接客など人間のために働いたりする仕事と違って同じ作業を延々と繰り返す仕事です。
どのように作業したら早くなるかや、効率が良い方法を自分なりに考えながら作業する必要はありますが、人間を相手にするほどの臨機応変さや複雑さはありません。
同じ作業を繰り返すことで精度が上がり、美しい製品をつくれるようになります。
職人気質の人に向いている仕事だといえます。
チームの連携プレーよりも個人の技術がそのまま反映されるので、一人で集中してひとつのことを完ぺきに仕上げたいという人に向いています。
また、人とのコミュニケーションが最低限で済むので、他人に左右されると仕事がはかどらない、仕事の効率が悪くなるという人にもおすすめです。
シール貼りは作業の過程よりも結果が重視されるので、仕事を覚えてしまえば自分のやりやすい方法で仕事を進められ、成果を出しやすくなります。
やった数だけ製品として仕上がるのが目に見えるので、数をこなすことに達成感を覚える人はシール貼りに向いています。シール貼りの仕事はチームワークや調和を大切にしたい人より、一人でも集中して自分なりに工夫して作業の効率を上げられる人におすすめしたい仕事です。
シール貼りで身につくスキル
シール貼りの仕事は未経験で始められ、特別な資格やスキルを持っていなくてもできる仕事です。
シール貼りの仕事をしていく上で得られる技術的・知識的な資格はありません。だからといって成長できなかったりスキルが身につかなかったりする仕事ではないのです。
シール貼りの仕事は、基本的に一人で決まった量の仕事をこなします。
一人で仕事をすると、アドバイスをもらいにくいので成長しづらいですが、自分で工夫して自ら成長できる人は、ひとつの作業を効率よくこなすポイントを見つける観察力が身につきます。
どこで時間がムダになっているのか、この作業を同時にやれば効率がよいなど、ムダのない仕事をするために省略できるポイントを見つけられるようになります。
細かい部分ではありますが、簡単な仕事でもムダをなくすことで仕事の効率化が図れるので、社会経験にも役に立ちます。
「単純作業で身につくものはなにもない」と考える人も多いかもしれませんが、考え方と臨む姿勢を変えるだけで、誰でもできるアルバイトでもスキルや知識はいくらでも身につきます。
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まとめ
今回は軽作業の一部である「シール貼り」の仕事について詳しく解説しました。シール貼りは簡単な作業で対人ストレスを減らしながらアルバイトできたり、在宅で自分のペースで稼げるとあって学生や主婦に人気の仕事となっています。
一人で作業をしなければならないので、モチベーションアップや作業効率化を考えながら成長し、自分をコントロールできる人に向いています。一方で、単純な作業を繰り返すので、常に頭を使る作業や人とのコミュニケーションに重きを置いて仕事したい人にはおすすめしません。
シフトや勤務時間が多種多様で、自分の予定を優先して働けるため、アルバイトの掛け持ちでも働きやすく、その日に給与がもらえる企業も多いため急にお金が必要になったという人にもおすすめです。
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