検品バイトは働く現場によって、取り扱う商品が大きく異なります。アパレル、食品、書籍など。その中でも化粧品と医療品を取り扱う仕事は人気のバイト!
秘密は時給の高さと安定感。化粧品はともかく、医療品と聞くと検品作業は難しいのではないか?と思ってしまいますが、そんなことはありません。
検品バイトの中でなぜ化粧品と医療品に人気が集まっているのか。
詳しく解説していきます。
検品のアルバイトとは?
よく「仕分け」のバイトと間違われますが、検品の場合は出荷できる状態にある商品と、出荷できない不良品に仕分ける仕事になります。
たいていはベルトコンベアから流れてくる箱詰めされた商品を1つ1つ確認し、商品に異物の混入がないか、包装袋など梱包に破れはないのかなどを確認していきます。
検品のアルバイトの仕事内容
業務の始まりは制服に着替えることから始まります。
医療品、化粧品ともに繊細な商品になるので、清潔な環境が求められますから、手袋やマスクの着用が義務付けられている現場も珍しくはありません。
準備が整ったら、それぞれの持ち場につき、ベルトコンベアから流れてくる商品のチェックを行います。
破損や液漏れはもちろん、異物混入が重要なチェックポイントです。
各自が別々の検品を行う場合もあれば、流れ作業になることもあり。
例えば、商品の欠陥を探す仕事もあれば、単純に商品の向きをそろえるだけという仕事もあります。
ノルマがある場合とそうじゃない場合があり、もしもノルマがあったとしても達成できないほどキツいものではありませんから、ご安心ください。
業務が終われば、作業終了の報告を行って仕事は完了となります。
検品のアルバイトのメリット・デメリット
仕事内容についてわかったところで、検品のアルバイトのメリット・デメリットについても見ていきましょう。
検品のアルバイトのメリット
初心者でも全く問題なく働くことができます!
医療品や化粧品を取り扱うため、自分にはちょっと難しい…と考えている人でも心配することはありません。
商品が不良品でないのかどうか確認する、そんな至ってシンプルな仕事なんです。
しかも、検品は「軽作業ワーク」にカテゴライズされるため、履歴書や面接なしで雇ってくれる会社がほとんどです。
それでいて研修期間なく働くことができ、日払いで給与を支払ってケースが多いのでお金に困っていて今すぐにでも働きたい!と考える人にはぴったりでしょう。
ちなみに勤務日を自分で選ぶことができるのも魅力的。
派遣会社で働く場合、シフトは自己申告制とされていることが多く、働きたい日や時間帯は全て自分で決めることが可能です。
24時間稼働している倉庫が現場となっているため、早朝・深夜で働くこともできるでしょう(深夜に働く場合は時給25%アップします)。
そのため働く時間が限られている主婦や、ダブルワークを考えている社会人にだって向いている仕事だと言えます。
アルバイトを初めて行う学生にだって、シンプルな仕事ですからすぐに慣れることができますよ。
検品のアルバイトのデメリット
シンプルで覚えやすい仕事である、というメリットがある反面、長時間続けていると非常に飽きやすいのが特徴。
ひたすら不良品がチェックするだけで…人によっては面白みがなく時間が過ぎるのが遅く感じてしまうでしょう。
そして意外にも力仕事が要求される現場があるんです。
実は化粧品はビンになっている商品が多く、1つは軽くてもダンボールに詰めると重さは10kgを軽く超えるでしょう。これを持ち運ぶ作業が含まれることがあります。
そして医療品は1つ数グラムの軽いものから、20kg以上ある一斗缶まであり、一斗缶の場合はこの持ち運びが当然のように付帯作業がついていきます。
また、連携作業となる現場では自由にトイレに行けないというデメリットがあります。
1人が作業を中断すると、全体に影響を及ぼすため、休憩時間やトイレの時間もきっちりと決められており、水分を摂りすぎると辛い思いをするでしょう。
さらに身だしなみが厳しい現場が多く、茶髪・長髪やヒゲ、ピアス、指輪やネイルは禁止。
ちなみに「商品を破損させると、その分を給与から天引きする」というルールを設けている会社もありますが、これは法律で禁じられています。
検品バイトのコツ
単調作業が苦手、検品バイトって時間がすぎるのが遅いんだよなーと検品バイトをきつく感じる人はモチベーションを上げることで解決する場合があります。
モチベーションを上げるコツをいくつかご紹介していきます。
仕事に目標を掲げる
検品作業はただただ単調で同じ作業の繰り返しです。早く終わらないかなーと気が散ってしまったり、何も考えず淡々とやってても時間がすぎるのが遅く感じてしまうものです。
そこで、30分間に◯◯個検品するという目標を立てたり、スピードを上げるためにより効率の良い検品方法を見つけたりする等、目標を持って作業に取り組むと時間の流れが早く感じたり、モチベーションが上がったりします。
ただ、検品方法についてマニュアルが有る場合、過去にミスなどによりクレームが有ったという経緯があり、マニュアルが作られた場合があるので注意です。
スピードの追求だけでなく、同時に正確性を追求するのも面白いかもしれません。
興味がある分野の検品バイトをする
もともと好きな商品や興味がある分野の検品バイトをすると、おのずと興味を持った状態で作業をするので、モチベーションが高く仕事に取り組めると思います。
休憩時はしっかり休む
検品バイトは力仕事ではなく軽作業に分類されますが、手や目を非常に使います。
休憩時にスマホやテレビを見ていると目が休まらず、仕事に戻ったときに休んだ気がしません。
なので、休憩時は仮眠をとったり、同僚と話したり、目を休めるようにしましょう。
検品のアルバイトの時給と勤務時間
時給
1,000円〜1,500円。22時から早朝5時までは時給25%アップします。
勤務時間
6時間以上8時間。ノルマのある現場では予定より早く切り上げることも可能ですが、その分給与が少なくなることを頭に入れておきましょう。
検品のアルバイトの口コミ
良い口コミ
20代男性
検品作業は程よい運動になりますよ。
立ちっぱなしの作業ですから、やり始めの人にとってはちょっと辛いかもしれませんが、慣れてくればどうってことありません。
化粧品の検品は女性が多いイメージがありますが、男性だって一定数います。
それは重い荷物の持ち運びが必ず仕事に含まれるからです。
検品の仕事は単調でつまらないという人もいますが、検品作業が終われば商品の持ち運びがあり、これが意外な息抜きになります。
単調な仕事の中にも自分が喜べるポイントを見つけてしまえば、続けることはそれほど苦しくはありません。
この仕事が終わればすぐに給料がもらえる!日払い制の会社では、そんな風に考えて働くのもいいモチベーションになりますよ。
20代女性
派遣会社で募集してる短期での募集が多い仕事なので、派遣会社に登録してしまえばいつでも仕事に就くことができます。
例えば明後日ちょっと暇だな~と思えばシフトを入れて働く、そんな感じで働くことができるほど時間の自由度が高い!
いろんな現場に行くことにはなりますけど、どこでもやることは同じ。1つの仕事を覚えてさえしまえば、あとは覚える仕事もないですし、現場のリーダーに話を聞かなければいけない状況もほとんどないです。
30代男性
働く人のほとんどが毎回初対面です。
朝の挨拶と、朝礼ぐらいがまともに顔を合わせる機会なんですけど、コミュニケーションをとるような機会はないと言っていいでしょうね。
これまで短期で30回は化粧品や医療品の検品バイトをやりましたけど、仲良くなった人は一人もいません。
それぞれが淡々と仕事をしていて、グループで固まる人も中にはいますけど、派閥ってほど大げさでもないし、グループに所属してなければハブられるなんてこともないですね。
仕事を始める時に集まり、仕事が終えればそのまま帰る。仕事とプライベートがきっちり分かれていて、接客や人と接する仕事は苦手な私にとってはすごく合っていると思います。
悪い口コミ
30代男性
かなり辛いバイトですよ。
ズ~っと立ちっぱなしで作業を続けるんですからね。足がプルプル言います。
ベルトコンベアから流れてくる商品を慎重にチェックするんですけど、時計を見たら終わりです。5分がめちゃくちゃ長いので。
少しぐらい周りと話をしながら作業できればいいなと思うんですけど、皆さん自分の作業に夢中だし、第一喋りながら作業しているとミスります。
簡単だし、すぐに始められるのはものすごく便利だけど、長い期間続けられるような仕事ではありませんね。
20代女性
思っているよりも重労働で、時給が安かったです。
検品作業を終えると、それを出荷準備と称して一箇所に集めるんです。さらにダンボールに詰める際に緩衝材を挟まなければならず、手間がたくさんかかりました。
何よりも荷物が重い…。1つ1つの商品は何てことありませんけど、ダンボールいっぱいに集めると相当の重さになるんです。
ベテランの人はそれを心得ているのか、検品作業が終わる頃にはス~っと現場を離れます。
楽して効率のいい働き方だなと感心しましたよ。
いつも勤務時間は8時間と決まっていたのに、6時間程度しか働けないのも?でした。
30代女性
今思い出しても最悪のバイトだったことは間違いありません。
1週間の短期で働いて、担当は化粧品に異物混入がないのかを確かめる仕事でした。
仕事自体は全く難しいものじゃないです。周りには外国人の方もちらほらいて、休憩時間には言葉を教えあうなど、人間関係も比較的良好だったと言えます。
気になったのは貴重品の管理でした。ロッカールームがあることはあったのですが、鍵をかけられず、財布や携帯などは自分で管理するよう言われていました。
ただ、仕事先には窃盗をするような人がいるとは思えず、携帯は持ち歩いていたものの、その他の貴重品はバッグに入れて鍵のかからないロッカーに置いていました。
案の定…というか、私が単純にバカだっただけかもしれませんが、ある日バッグはロッカーから消えていました。
真っ先に疑われたのは外国人でしたが、彼らが盗んだという証拠はどこにもなく、仕事の期間を終えて1か月経ってからバッグは出てきたんです。ボロボロになって…。
単純作業をする職場は底辺の人間が多い、これは偏見だと思っていましたけど、間違いだとも言い切れません。
自分の持ち物は絶対に自分で管理しなきゃいけないことを教えてもらいました。
検品バイトはきついの?
検品バイトは単純な作業です。しかし、検品バイトは不良品を出さないためにある仕事です。そのため、作業にはかなりの神経を要します。また、神経質になり過ぎても作業が遅れてしまい、出荷などに影響が出てしまうので、注意が必要です。
集中力が長続きする人に取ってはさほどきつい仕事ではないですが、それ以外の人に取ってはきつい仕事だと思います。
検品バイトについてもっと知りたい方は、以下の記事をチェックしてみてください。
検品のアルバイトはどういう人におすすめ?
丁寧に仕事ができる人
前述したように検品は単純作業ではありますが、商品の欠陥がないのかを確認する重要な仕事です。
1つでも不良品を見落としてしまうと、重大なクレームにつながります。そのため慎重に集中力を持続させながら、商品をチェックできる人に向いています。
手際のいい人
ベルトコンベアから流れてくる商品を、次から次へとさばく作業が要求されます。
他の従業員との連携が求められる場面もありますから、自分の役割をきっちりと把握し、作業の流れを止めないことが重要視されます。
コツコツ作業を進められる人
作業前に大量に積まれた商品をみれば、うんざりしてしまうかもしれません。
しかし、検品はいっぺんに行うことができず、1つずつしか確認できない作業です。
出荷できる前の大事な業務だということを念頭に、作業を行っていきましょう。