初めてピッキングバイトに応募した、初めてピッキング作業を行うという人の中には、「どんな服装で行くべきなのか」と疑問に思っている方もいるでしょう。
そこで今回は、ピッキング作業の服装を選ぶ5つのポイントと、夏場・冬場に適したおすすめの服装、男女別のおすすめの服装を具体的にご紹介します。避けたほうが良い服装も解説するので、初めてのピッキング作業で責任者に怒られるなんてことも避けられるはずです。
適切な服装を選び、ストレスなくピッキング作業を行いましょう。
そもそもピッキング作業とは
ピッキング作業は、倉庫の中から必要なものを探してピックアップする作業です。渡された仕様書やリストなどを見ながら必要なものを探し、検品担当者や梱包担当者などに受け渡すという重要な役割を担っています。
ピッキング作業と一言で言っても、大きく分けてシングルピッキングとトータルピッキングの2種類に分かれています。それぞれ下記のような違いがあるので、応募をする際は仕事内容を確認しておきましょう。
シングルピッキング |
1受注ごとに品物をピッキングする作業 同じ受注元の商品であることが多く梱包がしやすい |
トータルピッキング |
複数の受注をまとめてピッキングする作業 集めてきた商品をベルトコンベアーのような機械で分けたり、手作業で分けたりといった作業もある |
ピッキングは軽作業という名目で募集されていることが多く、派遣紹介のアルバイトの定番とも言えます。
ピッキングバイトの経験談についてもっと知りたい方は、以下の記事をチェックしてみてください。
ピッキング作業の服装を選ぶ5つのポイント
初めてピッキング作業をする人は、当日どのような服装で行けば良いのか迷ってしまうでしょう。ここでは、ピッキング作業の服装を選ぶポイントを5つご紹介していきます。
- 基本的には私服でも問題ない
- 汚れても良い服を選ぶ
- 安全な服装を選ぶ
- 作業の邪魔にならない服装を選ぶ
- 倉庫の室温に適した服装を選ぶ
それぞれのポイントを見ていきましょう。
基本的には私服でも問題ない
ピッキングバイトは、服装を指定されたり専用の作業服などに着替えたりする場合もありますが、ほとんどは私服OKです。ただし、どんな服装でも良いというわけではありません。
袖が広い長袖の服、引っかかりやすい装飾のついた服、裾が広がるスカートやワンピース、立ち仕事に適さないハイヒールなど、ピッキング作業に適さない服装もあります。きちんとポイントを意識して服装を選ぶようにしましょう。
汚れても良い服を選ぶ
ピッキング作業をする際の服装には、汚れても良い服を選ぶようにしましょう。ピッキングを行う現場は倉庫や工場などがほとんどで、汚れやすい環境となっています。商品をピッキングするときに膝をついたり、商品が入っている段ボールが汚れていたりなど、服が汚れる可能性が高い仕事です。そのため、汚れても差し支えがない服を着ていくことをおすすめします。
安全な服装を選ぶ
ピッキング作業の服装には、安全な服装を選ぶのも重要なポイントです。ピッキングを行う倉庫や工場にはたくさんの段ボールが立ち並んでいることが多いため、肌を露出しすぎていると、段ボールで切ったり擦れたりする可能性もあります。肌を傷つけないためにも、なるべく肌が見えないような服装を選ぶのが安心です。
また、ピッキング作業は倉庫や工場内を歩き回ります。場合によっては重い商品を落としてしまったり、運搬機械に足を轢かれたりといった事故も考えられるので、安全靴を着用したほうが良いでしょう。
作業の邪魔にならない服装を選ぶ
ピッキング作業を選ぶ際には、作業の邪魔にならない服装を選ぶのもポイントです。基本的にピッキングは倉庫内を歩き回って商品をピックアップしていく仕事なので、動きにくい服装だと作業効率が落ちてしまいます。動きやすい服を選ぶようにしましょう。安全靴に慣れていない人は履き慣れたスニーカーを選ぶのもおすすめです。
倉庫の室温に適した服装を選ぶ
ピッキング作業の服装選びの最後のポイントは、倉庫の室温に適した服装を選ぶという点です。倉庫によってはエアコンが完備されておらず、真夏はとんでもない暑さになったり冬場は冷蔵庫の中のような寒さになったりする可能性もあります。
また、食品を扱う工場や倉庫の場合は、食品の質を確保するために室温が下げられている場合があるので、どんな商品を扱っているのかを注目すると良いです。
もしエアコンが完備されていない、もしくは常に冷房が効いているような倉庫や工場に行くのであれば、体温調整をしやすい服装が良いでしょう。服装以外にも、水分補給をこまめに行って熱中症対策も万全に行う、カイロを持っていって寒さ対策をするなどの工夫が必要です。
ピッキングの作業内容ついてもっと知りたい方は、以下の記事をチェックしてみてください。
【季節別】ピッキングバイトにおすすめの服装
ピッキング作業時の服装は動きやすさも重要ですが、季節によって服装を変えることも大切です。先ほども解説したように、工場・倉庫内は暑すぎたり寒すぎたりすることもあり、気温に合わせた服装をしていないと、満足に作業を行えないので注意してください。ここでは、ピッキング作業に適した服装を季節別にご紹介します。
夏場のピッキング作業におすすめの服装
夏場は、なるべく暑さを緩和できる服装を心がけましょう。
上半身はTシャツやポロシャツなどがおすすめです。しかし、中には半袖NGの現場もあるので、特に指示がない場合は長袖のシャツを着ていくのが無難と言えるでしょう。夏場は大量に汗をかくため、汗が目立たない黒色のシャツを選ぶと良いです。
下半身は長ズボンを穿くようにしましょう。半ズボンを穿くと、段ボールで肌を擦ったり切ったりする可能性があるので、現場の社員から良い顔をされません。ジーパンでも問題ありませんが、伸縮性があり動きやすいチノパンがおすすめです。
夏場に服を選ぶ際のポイント
夏場の倉庫内は気温が高くなりやすく、30℃を超えるところも珍しくありません。熱中症になる恐れがあるので、できる限り暑さを和らげられる服装を選ぶようにしましょう。長袖の服にする際にも、通気性の良い服装を選ぶと安心です。
食品関係の工場・倉庫の場合は夏でも寒い場合があるので、その際は防寒を意識した服装を選んでください。ピッキングバイトに応募するときは、工場・倉庫が取り扱っている商品も確認してください。
冬場のピッキング作業におすすめの服装
ピッキング作業を行う倉庫や工場は、冬場はほぼ外と同じくらいの気温になることも珍しくありません。防寒対策をできる服装を選ぶようにしましょう。
上半身は保温性に優れたインナーを着るのがおすすめです。厚手のアウターなどを着ると、動きにくく作業効率が落ちてしまう可能性もあります。できるだけ薄手の服を選ぶと良いでしょう。
下半身は、薄手のズボンよりも防寒対策が施されたズボンがおすすめです。足元から冷えてくるので、靴下も厚手のものを履くと、寒さを気にせず作業することができます。
冬場に服を選ぶ際のポイント
冬場は基本的に冷たい風が通らない室内のほうが暖かくなりやすいですが、工場や倉庫では外とほとんど気温が変わらないということも少なくありません。しっかりと防寒を意識するようにしてください。
保温性に優れたインナーを着る、薄手のアウターを着るなど、保温性と動きやすさを両立した服装を選びましょう。カイロを貼るのも効果的です。
【男女別】ピッキングバイトにおすすめの服装
季節別の服装について解説しましたが、ここからは男女別のピッキングバイトに適した服装についてご紹介します。
男性の服装
男性の場合は、動きやすい長袖Tシャツやトレーナーが良いでしょう。上下ジャージでも問題ないとされている職場もあるので、ラフな格好で働いている人も多い傾向です。パーカーやジーンズでも構いませんが、パーカーはフードや紐が引っかかったりジーンズは動きにくかったりするので、その点には注意してください。
一方で、大きめサイズの緩いTシャツやパンツは袖や裾が引っかかったり荷物に挟まってしまったりするので、あまりおすすめできません。求人情報の内容をよく確認して、疑問点がある場合などは応募先企業に確認してみると良いでしょう。
女性の服装
女性の場合も、トレーナーやジャージ・作業服などで問題ありません。こういった服装に抵抗がある方は、更衣室が求められている職場に応募すると良いです。作業用の服を持っていって現場で着替えれば行き帰りは好きな格好ができるでしょう。
更衣室がない職場の場合は、汚れが目立たない黒や紺色などの濃いめの色をした長袖シャツとパンツなどがおすすめです。あまり緩い服でなければ問題ないでしょう。
ただし、指輪やピアスなどのアクセサリーは禁止されていることが多いので、外すようにしてください。
ピッキング作業で避けたほうが良い服装・ファッション
ここまで、季節別・男女別にピッキング作業でおすすめの服装についてご紹介してきました。一方で、ピッキング作業には向かない服装も存在するので、詳しく見ていきましょう。
- スカート・半ズボン
- サンダル・ハイヒール
- アクセサリー類
- 派手すぎる服装
それぞれ解説していきます。
スカート・半ズボン
ピッキング作業を行う際に、スカートや半ズボンを穿いていくのはやめましょう。先ほども解説したように、倉庫にはたくさんの物が溢れているので、肌を出していると段ボールなどで肌を傷つけてしまう恐れもあります。
また、スカートだと裾が荷物に挟まったり引っかかったりして荷物が崩れてしまう恐れもあるのです。特に女性の場合はスカートを控えて、長ズボンを着用するようにしましょう。もちろん、男性も長ズボンの着用が安心です。
サンダル・ハイヒール
ピッキング作業を行う際は、サンダルやハイヒールといった靴も履かないようにしましょう。先ほども説明しましたが、ピッキング作業は倉庫や工場内を歩き回る仕事なので、サンダルやハイヒールなどの歩きにくく疲れやすい靴はおすすめできません。作業効率が悪化してしまう恐れもあります。
現場では、運搬機械に足を轢かれたり、重い商品を足に落としてしまったりするなどのさまざまな危険があります。事故などの危険から身を守るためにも、サンダルやハイヒールなどの履き物を選ぶのは絶対にやめてください。
アクセサリー類
ピッキング作業を行う際は、アクセサリー類は外しておきましょう。アクセサリー類をつけていると作業の邪魔になりますし、倉庫内の物に引っかかって、アクセサリーが壊れてしまったり怪我をしたりする恐れもあります。さらに、ピッキングをする際にアクセサリーが落ちて異物混入してしまったとなれば問題です。
普段からアクセサリー類をつけている人は、必ず外すようにしてください。
派手すぎる服装
ピッキング作業は派手すぎる服装も不向きです。フリフリの装飾がついた服などの派手な服を着ていくと、荷物に引っかかりやすくなるなどの問題が起こり、トラブルや作業効率悪化の原因になりかねません。
また、多くの人は現場で無地のTシャツなどを着ているので、1人だけ浮いてしまうでしょう。どうしても派手な服装をしたいという方は、現場の責任者にどこまでのおしゃれならば許されるのか聞いてみることをおすすめします。更衣室がある職場を選ぶのも良いでしょう。
場合によっては必要になる持ち物
基本的に、ピッキング作業を行う際に必要な持ち物は特にありません。しかし、現場によっては道具を自分で持ってくることを指示される場合もあります。最後に、現場によって必要とされる持ち物について解説していきます。
腰用サポーター
現場によっては、腰用サポーターが必要になります。ピッキング作業は倉庫内を歩き回り、商品を取るために立ったりしゃがんだりを繰り返す仕事です。また、重い商品を取り扱っているピッキングの現場では、重いものを持ち上げたり運んだりという作業が伴う場合もあります。
意外と体を酷使するので、長くピッキング作業を行う方は、腰用サポーターを用意しておいたほうが良いでしょう。腰を痛めたり、最悪ぎっくり腰になってしまったりする可能性もあります。
安全靴
安全靴はつま先に鉄板が入っている靴のことで、足を踏まれても平気な靴となっています。荷物を足に落としてしまうなどのトラブルが起きても、足への負担を軽減できます。単発の仕事であれば無理に用意する必要はありませんが、長期で働く場合は安全靴があったほうが良いでしょう。現場で安全靴を貸してもらえることもありますが、慣れない靴を履くと疲れてしまう恐れもあるので、自分の靴があると安心です。
軍手
現場によっては、軍手も用意しておくと良いです。段ボールや重い荷物を持ち上げることが多い現場では、軍手を持ってくるように指示をされる場合もあります。汚れや怪我を防ぐ役割もあるので、指示がなくても一応持っていくと安心です。家に軍手がある方などは、用意しておくと良いでしょう。100均で売っているので、不安な方は自分で購入して持っていくのもおすすめです。
まとめ
今回は、ピッキング作業を行う際に適した服装・適していない服装について解説してきました。ピッキング作業は倉庫や工場内を歩き回るので、動きやすい服装を選択する必要があります。
また、倉庫内は外の気温と同じくらいになることが多いので、夏場は暑く冬場は寒くなりやすいです。記事を参考に、季節や現場に適した服装を選び、快適にピッキング作業を行いましょう。